幼少期から「空間認識力」を育てることで、算数の図形学習がぐんとスムーズになります。ブロックやパズルなど、日常の遊びが将来の学力の土台となるのです。
幼児英才教室の野口です。算数の図形問題を苦手と感じている小学生は少なくありません。実際に子どもたちを見ていると、図形の単元でつまずくケースが多く見られます。
しかし、幼少期からパズルやブロック、積み木などで遊んできた子どもたちは、「空間認識力」が自然と身についており、小学校の図形学習にもスムーズに入っていくことができています。
こうした子どもたちは、図形を頭の中で組み立てたり、展開図の形を想像したり、図形の移動をイメージしたりする力も備わっているのです。
空間認識力が図形理解のカギ
空間認識力とは、物の位置や方向、距離、大きさなどを正確に把握したり、頭の中で物体を動かしたりできる能力のことを指します。図形の問題を解くには、この力が欠かせません。
では、幼少期にどのようなことをすれば、この力を育てることができるのでしょうか。
幼少期におすすめの遊びと教材
まず大切なのは、積み木などの実際のものに触れて遊ぶことです。積み木遊びの中でも特におすすめなのが「タングラム」です。
タングラムとは、さまざまな形のパーツを組み合わせて指定された形を作るパズルで、形の認識力や構成力を養うことができます。手で動かしながら考えるという体験は、図形学習の初期段階として非常に重要です。タングラムを通して、補助線を頭の中でイメージする力や、巧緻性、集中力、想像力も自然と育まれていきます。
プリント形式で「考える力」の土台を築く
ブロックを使ったタングラムに慣れてきたら、次はプリント形式のタングラムに取り組んでみましょう。実物を動かすことができない分、頭の中で図形をイメージする力、すなわち空間認識力がより求められます。
そのほかにも、折り紙や粘土遊び、迷路なども空間認識力の向上に効果的です。これらの遊びはすべて、遊び感覚で図形と触れ合う中で、図形を理解するための「土台」となる力を育ててくれます。
幼少期の体験が将来の学力を左右する
幼少期は、知識を吸収するための“器”を作る大切な時期です。この時期に図形的な感覚を遊びの中で身につけておくことは、将来の図形学習に大きなプラスとなります。図形を苦手にさせないためにも、小さいころからブロックや積み木で決められた形を作ったり、新しい形を創造したりする経験がとても重要なのです。
図形力は一生役立つスキル
空間認識力は、「図形を頭の中で見る力」。これは算数だけでなく、運転、建築、デザイン、スポーツなど、さまざまな分野でも役立つスキルです。たとえ図形が苦手だと感じていても、適切な体験を積み重ねることで、必ず力は伸びていきます。焦らず、楽しく、少しずつ慣れていくことが大切です。