今回は「集中思考」の育成方法をご紹介。「集中思考」は推理や論理的思考を指す高度な思考力で、数カードゲームや文字と数字の関係問題を用いて訓練します。この因子は学習に重要で、しっかりと伸ばさないと算数や理科への取り組みが難しくなります。
知能開発コースの野口です。前回、前々回に引き続き、知能開発では具体的にどのようなことをおこなっているのかご紹介していきたいと思います。今回は「集中思考の因子」の開発です。「集中思考」とは、一般的に言えば“推理力”とか“論理的思考力”と言われ、多くの情報の中から一つ考えを導いて正しい解決を見出すための思考で、知能のはたらきの中でもっとも高度な思考力です。
記号で関係を集中思考する
算数の計算を使って考える問題はほとんどこの知能因子を必要とします。
2+3=5 10-5=5 4×8=32 18÷3=6
これは単なる計算問題ですから知能のはたらきとして認知です。そこで、下のような数の組み合わせが書かれたカードを使ってゲームをさせます。
1・1
1・2
1・3
……
9・8
9・9
“0”まで入れると全部で100枚できます。
たし算で勝負するときは1・1を出した子は1・2を出した子に負けます。かけ算で勝負するとき9・8を出した子は9・9を出した子に負けるのです。このようにすると数の関係を考えさせえていくわけですから集中思考になります。また、次のような課題もあります。
no=56、po=76このときmo=?この二つの式をよく見るとo=6、n=5、p=7ということに気づきます。のでm=4ということになります。これを解くとき2つの式から文字と数字の関係がどういう関係にあるかを発見し、その関係を使って一つの解答を出しています。
概念で単位を集中思考する
この因子は概念(言葉の意味等)で一つのものを推理する知能ですから昔からある「ものあて遊び」にはこの知能因子が必要になります。「それは丸いものです」「それは食べられるものです」「それは赤いものです」こうして一つのものを推理していくわけですから集中思考になります。
グループ別に分けられたカードの品物の用途を考えるのもこの思考です。
図形で体系を集中思考する
いろいろな形のプレートを使い、一つの形に組み合わせていくような作業の時、この因子が使われます。展開図を考えるのもこの因子です。
この因子を強くする一つの方法としては子どもが「どうして」「なぜ」という質問をしてきたとき、できるだけ真剣に受け止め子どもが結論を出すのに必要な情報を与え、子どもに考えさせるようにします。この因子を伸ばさないと学年が上がるにしたがい、算数や理科などがかなり苦しくなりますので、知能開発コースでもしっかりと取り組んでいます。