今年度の小学校入試まで数ヶ月に迫ってまいりました。ここに来て、志望校選びに苦戦しているご家庭もあることと思います。そこで今回は、お子さんに合った小学校の選び方についてご紹介していきます。
修明学園 幼児英才教室の野口です。小学校を選ぶにあたって、国立・私立小学校の違いなどのポイントをまず押さえましょう。基本的なお話ではありますが、改めてその差異を挙げていきます。
学校とご家庭の教育方針は一致している?
各ご家庭では、わが子の適性や将来の志望をもとに、いろいろな小学校の教育理念や特色、校風などを検討されていることと思います。自宅からの通学時間や受験可能地域なども考慮されていることでしょう。それらに加え、受験日程や出題傾向なども志望校決定のための材料になります。しかし、あくまでも学校の指導方針と家庭の教育方針が一致していることが前提条件です。学校の特徴を十分に理解したうえで進学先を決めることが大切です。くれぐれも有名校の名にとらわれての受験、親のための受験ではなく、これからの子どもの発達を保障し、育ててくれる学校を選択してください。
説明会などのイベントは絶好の機会
お子さんに合った校風の学校かどうか判断するため、説明会や学校のイベントに参加することおすすめします。多くの学校が、入学希望者ための学校説明会をおこなっています。時期は5~7月または9月におこなう学校がほとんどです。志望校はもちろん、受験の可能性がある学校の説明会には必ず足を運びましょう。お子さんが年中児なら今年から参加しておくことをお勧めします。説明会に出席すれば学校の方針を具体的に知ることができますし、入試についての情報を得ることもできます。先生方の人柄や在校生たちの雰囲気も知ることができます。また、学校の雰囲気をある程度知るには、平日に外から学校の様子をのぞいたり、通学時の在校生の様子を見てみてもいいでしょう。
国立小学校の押さえておくべき特徴
国立小学校とは、国立大学に付属する小学校を指し、各都道府県に1校以上あります。教育基本法、学校教育法に則り、児童の心身の発達に応じた初等教育を施すとともに、大学の教育実習の場として、教育実習生の指導に当たっています。さらに、大学各学部および系列の中学・高校と一体となって、教育に関する理論と実践に関する実証的研究を行っています。この点はいずれの国立小学校でも同じですが、学校によって教育目標や学校行事などが異なり、まったく同じ教育方針がとられているわけではありません。
国立小学校は公立同様、文部科学省の指導要領に沿って授業を行っていますので、一部の私立のように、宗教の時間や中学受験に向けての指導などはありません。また、国立中学・高校の一部には男子校・女子高が見られますが、国立小学校はすべて男女共学になっています。さらに、入学金や授業料が不要なため、私立と比較して経済的負担が軽いというのも大きな特徴です。
国立小学校から系列の中学校に進学する際の基準については、非公表の学校が多く、その実態は学校によって大きな差があるようです。さらに中学から高校への進学を見ると、その差はさらに大きくなります。国立校では、無条件で系列中・高に進学できるとは限りませんので注意が必要です。また、国立大学には系列高校であっても、進学の特典はまったくありません。
私立小学校の押さえておくべき特徴
私立小学校とは、国や地方公共団体ではなく、学校法人が運営しています。全国に約210校あり、授業料は有償となります。教育課程は「学習指導要領」に沿うのが原則ですが、独自の工夫を凝らす学校が多数です。教職員は学校の理念に共感したものが異動なく勤めるのが一般的なので、長期的な視点から教育を構築することが可能です。
国立・公立小学校にくらべ、私立小学校は制約が少なく、弾力性に富んだ教育ができるという特徴があります。宗教教育、外国語教育をはじめ、6年間担任持ち上がり制、習熟度別学習指導、通知表廃止など、実にさまざまです。ともすれば画一的になりやすい公立小学校に比べ、特色ある教育を実践できるところが、大きな特徴になっています。
私立のほとんどが系列に中学・高校があり、さらに大学(短大)がある学校が少なくありません。小学校から系列中学・高校に進学する際は、学業成績あるいは行動面で問題がなければ、原則として進学できます。また、系列高校から系列の大学または短大に進学する場合も一部の例外を除き、優先入学の道が開かれています。ひとたび小学校に入学すれば、大学まで無試験で進学できる道があるというのも、私立ならではの大きな特典です。ただし、小学校は共学でも上は女子校という学校も少なくなく、そのような場合、男子は外部進学となるので注意が必要です。一方、系列の中学をもたない学校もありますが、このような学校の場合、中学受験にむけた態勢をとっている場合が多く、進学面で実績をあげています。
教育方針などはしっかり情報収集+実際の学校を見る!
今回ご説明した学校選びのポイントをまとめると、以下のようになります。
(1)自宅からの通学時間や受験可能地域などが考慮されているか。
(2)学校の指導方針と家庭教育方針が一致しているか。
(3)お子さんに合った校風の学校なのか。
国立と私立は経営母体が違うため、国立は文部科学省の指導要領に沿って授業を行うのに対して私立は独自の工夫を凝らす学校が多数です。
表面的な事柄や進学率などの数字だけにとらわれず、実際の学校の雰囲気や教育方針をできるだけ直接話を聞いたり感じ取ったりする機会を捉えることで、お子さんのとってベストな志望校選びをしましょう。