10月末から始まった私立小学校の試験は終わると、残りは国立小学校の試験のみとなります。今回は国立小学校について、どのような学校のことなのか、そのメリットとデメリットについてお話したいと思います。
国立小学校とは?
幼児英才教室の野口です。「国立」とありますが、国立小学校を運営をしているのは国ではなく国立大学法人です。
教育基本法、学校教育法に則り、児童の心身の発達に応じた初等教育を施すとともに、大学の教育実習の場として、教育実習生の指導に当たっています。
さらに、大学各部および系列の中学・高校と一体となって、教育に関する理論と実践に関する実証的研究を行っています。この点はいずれの国立小学校でも同じですが、学校によって教育目標や学校行事などが、異なり、まったく同じ教育方針がとられているわけではありません。
首都圏の国立大付属小学校は以下の通りです。
・筑波大付属小学校
・お茶の水女子大付属小学校
・東京学芸大附属小学校(大泉・小金井・世田谷・竹早)
・埼玉大付属小学校
・千葉大付属小学校
・横浜国立大付属小学校(横浜・鎌倉)
国立小学校の主なメリット
国立小学校のメリット(1) 最先端の教育が受けられる
国立小学校では、運営元である大学や教育学部が研究している教育理論や教育手法を取り入れており、公立小学校ではまだ行われていない最先端の授業を受けることができます。そのため、公立小学校同様、文部科学省の指導要領に沿ってはいますが、授業を担当する教員によって、授業の方法や展開の仕方が異なるのも国立小学校の特徴です。
国立小学校のメリット(2) 教育実習が活発
国立小学校は付属する大学の教員志望の大学生の研修の場としての役割を担っています。公立小学校や私立小学校にも教育実習はありますが、国立小学校はより期間を長く設けて教育実習がおこなわれます。将来の有望な教員を指導する立場として、研究に熱心な指導力の高い教員が多く在籍しています。
国立小学校のメリット(3) 学費を抑えられる
公立小学校と同様に国立小学校では入学金や授業料がかかりません。
一般的には、国立小学校に通わせるための諸費用として年間で約10~30万円ほどかかるといわれています。年間約80~100万円の授業料がかかる私立と比較して経済負担が軽いというのも大きな特徴です。
国立小学校の主なデメリット
メリットだけでなく国立小学校のデメリットについてもお話します。
国立小学校のデメリット(1) 内部進学には定員がある
国立小学校は基本的にエスカレーター式で内部進学できる私立とは違い、全員が内部進学できるわけではありません。進学するための試験があります。内部進学できたとしても、中学受験をして入学してくるのは偏差値の高い生徒たちであり、次の高校進学に向けて低学年のうちから塾などに通わせるご家庭も多いようです。そうなると、国立小学校での学費は無料でも別途、塾代などがかかってきます。
国立小学校のデメリット(2) 通学区域が設けられている
国立小学校では「通学区域」が定められていることがあります。条件に満たない場合は志願することができません。国立小学校は数が少ないため、電車やバスを利用することが多いです。自宅から遠すぎると負担が大きくなるため、通学区域を確かめてください。
小学校で6年間、付属の中学・高校に通うとなると+6年かかりますので、交通費や通学時間も考慮しなければなりません。